『落第賢者の学院無双』漫画は打ち切り?連載状況と終了説の真相

魔法学院の制服を着た主人公エフタルが、杖を構えて雷のような魔法を放とうとしているシーン 漫画情報

結論から言うと、『落第賢者の学院無双』の漫画は打ち切りではなく、現在も連載が続いている作品です。

2026年7月時点で単行本は既刊9巻まで発売されており、テレビアニメも同時期に放送中という、むしろ盛り上がっている状況にあります。

打ち切りではないと考えられる根拠を先にまとめると、次の通りです。

  • マンガUP!での連載が2019年9月26日から現在まで継続している
  • 公式X・作者Xを確認しても休載や連載終了の告知が見当たらない
  • 2026年6月26日という直近のタイミングで「第28話-⑤」が更新されている
  • 単行本9巻が2026年7月7日に発売され、刊行ペースが保たれている
  • 2026年7月からテレビアニメが放送されるなど、メディアミックスが拡大している

それでもネット上で「打ち切り」という言葉が検索されているのには、いくつか理由があります。

この記事では、原作小説と漫画の関係、単行本の発売スケジュール、アニメ化の経緯まで含めて、なぜ終了説が出回っているのかを一つずつ整理していきます。

『落第賢者の学院無双』とはどんな作品?打ち切り説の前に基本情報を確認

まず前提として、作品の基本情報を押さえておきます。

『落第賢者の学院無双』は、原作:白石新さん、キャラクター原案:魚デニムさんによるファンタジー作品です。

漫画版のタイトルは『落第賢者の学院無双~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~』で、作画はけんたろうさんが担当しています。

掲載媒体はスクウェア・エニックスが運営する「マンガUP!」で、レーベルはガンガンコミックスUP!です。

連載開始日は2019年9月26日で、書籍化に先駆けてコミカライズが先行スタートしたという経緯があります。

物語は、現代から異世界に転生し魔導の研究に人生を費やした大賢者エフタルが、志半ばで生涯を終えたのち、400年後に二度目の転生を果たすところから始まります。

400年の間に魔法文明が衰退していたため、前世の知識と力を引き継いだエフタルの魔法は、この世界では「奇跡の業」と呼べるレベルの規格外な力になっている、という設定です。

この土台を踏まえたうえで、「なぜ打ち切りという言葉が検索されるのか」を見ていきましょう。


なぜ『落第賢者の学院無双』漫画に「打ち切り」の噂が浮上したのか?

打ち切り説が出回る背景には、いくつかの共通した要因があります。

一つは、作品専用の公式X(旧Twitter)アカウントが見当たらないことです。

テレビアニメの公式Xは存在しますが、漫画作品そのもの専用の公式アカウントは確認できず、原作の白石新さんや漫画のけんたろうさんの個人Xでも、単行本発売の告知以外に詳しい進行状況の発信は多くありません。

こうした「公式からの発信が少ない」という状態は、読者からすると不安材料になりやすく、「もしかして連載が止まっているのでは」という憶測につながりやすいポイントです。

もう一つの要因として、「落第賢者の学院無双 なろう 削除」「落第賢者の学院無双 小説家になろう 削除」といったキーワードでの検索が挙げられます。

これは原作小説がもともと投稿サイト「小説家になろう」に掲載されていた作品で、現在はWeb版が削除されているという事実に由来しています。

「削除」という単語がそのまま「打ち切り」や「連載終了」のイメージと結びつきやすく、漫画版にも同じ噂が波及したと考えられます。


連載状況を時系列で確認:2019年から2026年まで休まず更新中

実際の連載状況を、年ごとの話数の流れで確認してみます。

マンガUP!公式Xの更新情報をもとに整理すると、次のような推移になっています。

  • 2019年:第1話-①~第3話-①
  • 2020年:第3話-②~第7話-③
  • 2021年:第7話-④~第11話-④
  • 2022年:第11話-⑤~第15話-⑥
  • 2023年:第16話-①~第19話-④
  • 2024年:第19話-⑤~第22話-⑤
  • 2025年:第23話-①~第26話-⑤
  • 2026年:第27話-①~連載中

このように、毎年少しずつではありますが話数が積み上がっており、更新が完全に止まった年は見当たりません。

さらに直近では、マンガUP!にて2026年6月26日に「第28話-⑤」が更新されていることも確認できます。

つまり、記事執筆時点でもごく最近まで新話が配信され続けているということです。

これは「連載が止まっている作品」の状態とは明らかに異なり、打ち切り説を否定する材料の一つになります。

※画像はAIによるイメージ

「小説家になろう削除」との関係は?原作小説と漫画版の違いを整理

打ち切り説の火種になっている「なろう削除」について、もう少し掘り下げておきます。

原作小説の旧題は『落第賢者の学院無双~ああ賢者…死んでしまうとは情けないと言われてから400年が経過した。~』で、著者の白石新さんが投稿サイト「小説家になろう」に発表していたウェブ小説でした。

現在このWeb版は同サイトから削除されていますが、これは書籍化にともなう一般的な措置であり、作品自体が「終了」したことを意味するものではありません。

書籍版は2019年10月1日から角川スニーカー文庫(KADOKAWA)より刊行が始まり、2022年3月1日発売分までの全8巻で完結しています。

つまり、ライトノベルとしてのストーリーはすでに全8巻で一区切りがついている一方、漫画版(コミカライズ)は独立して連載が継続しているという、少し複雑な構図になっているわけです。

ここで重要なのは、「原作小説」と「漫画版(コミカライズ)」を混同しないことです。

小説が全8巻で完結済みだからといって、漫画版まで終わっているとは限りませんし、逆に漫画版が長く連載されているからといって、原作小説の続きが今後増えるとも限りません。

この二つを分けて考えると、「なろう削除=打ち切り」という誤解がかなり解けやすくなります。

なお、こうした「原作小説がなろうから削除されたのに、コミカライズやアニメ化は問題なく継続している」というケースは、実はこの作品に限った話ではありません。

たとえば、なろう発の代表的な人気作である『無職転生』も、書籍化・アニメ化のタイミングでウェブ版の公開状態や表示形態が見直された時期があったことで知られており、こうした整理自体はなろう発作品では珍しくない一般的な商習慣だと筆者は理解しています。

書籍化にあたりWeb版を非公開にする、あるいは大幅改稿のため一時的に削除するという対応は、なろう発の人気作ではしばしば見られる措置です。

筆者がこれまで追ってきた印象でも、こうした「なろう版の削除・改稿」が理由でそのままコミカライズやアニメが打ち切りになった作品は、少なくとも代表的な人気作の中ではほとんど見当たりません。

この相場観を踏まえると、『落第賢者の学院無双』の「なろう削除」も、連載継続と矛盾しない自然な現象だと捉えるのが妥当でしょう。


単行本の発売間隔から見る、漫画版の“健在ぶり”

続いて、単行本の発売実績から連載の勢いを確認してみます。

漫画版『落第賢者の学院無双~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~』は、2026年7月時点で既刊9巻です。

各巻の発売日を並べると、次のようになります。

巻数発売日
1巻2020年1月31日
2巻2020年9月7日
3巻2021年6月7日
4巻2022年2月7日
5巻2022年10月6日
6巻2023年8月7日
7巻2024年7月5日
8巻2025年6月6日
9巻2026年7月7日

発売間隔を整理すると、次のようになります。

  • 1巻→2巻:約7か月
  • 2巻→3巻:約9か月
  • 3巻→4巻:約8か月
  • 4巻→5巻:約8か月
  • 5巻→6巻:約10か月
  • 6巻→7巻:約11か月
  • 7巻→8巻:約11か月
  • 8巻→9巻:約13か月

たしかに月刊誌の単行本にありがちな「3〜4か月ごと」というハイペースではありませんが、これは打ち切り作品にありがちな「新刊が出ないまま数年放置される」状態とは違い、多少間隔が空きつつも継続的に刊行が続いているペースだと言えます。

とくに9巻は2026年7月7日という、テレビアニメ放送開始(2026年7月2日)とほぼ同じタイミングで発売されており、アニメ化に合わせて出版側もしっかり足並みをそろえていることがうかがえます。


アニメ放送日・スタッフ・声優キャストまとめ:2026年7月からTOKYO MXほかで放送中

打ち切り説を打ち消すもう一つの大きな材料が、テレビアニメ化です。

2026年2月に、漫画版『落第賢者の学院無双~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~』を原作としたテレビアニメ化が発表されました。

アニメは2026年7月2日からTOKYO MXほかで放送が始まっており、放送話数や配信サービスでの見逃し配信の有無については、今後変更される可能性もあるため、最新の情報は公式サイト・公式Xで確認するのが確実です。

スタッフは、監督が石井久志さん、シリーズ構成が赤尾でこさん、キャラクターデザインが古川英樹さん、音楽が中橋孝晃さん、アニメーション制作はEMTスクエアードが担当しています。

声優キャストについては、公式サイトの発表によると次の通りです。

  • エフタル:梅田修一朗さん(幼少期:福原綾香さん)
  • 前世のエフタル:東地宏樹さん
  • アナスタシア:小山内怜央さん
  • マーリン:白石晴香さん
  • イリア:加藤英美里さん
  • フレイザー:平川大輔さん
  • ヨアヒム:伊藤健太郎さん
  • オルコット公爵:楠見尚己さん
  • モーリア:小山剛志さん

主題歌は、オープニングテーマがFLOWによる「+ENCOUNT」、エンディングテーマがTrySailによる「憧憬」です。

シリーズ累計発行部数については、単行本9巻発売時点(2026年7月時点)の帯および公式発表によれば180万部以上とされていますが、こうした部数は今後の刊行にともなって更新される可能性があるため、最新の数字は公式サイトや単行本の帯で確認することをおすすめします。

そもそも一般的に、連載が実質的に打ち切られてしまった漫画がわざわざ新規にテレビアニメ化されるケースは非常にまれです。

アニメ化という大きな投資が行われている時点で、出版社・制作委員会ともに「今後も展開を続けていく」という判断があったと見るのが自然でしょう。

※画像はAIによるイメージ

打ち切りではないと考えられる5つの根拠(詳細)

先ほど冒頭でも要約しましたが、ここで根拠の中身をもう少し詳しく整理しておきます。

  • マンガUP!での連載が2019年9月26日から現在まで継続していること
  • 公式X・作者Xを確認しても、休載や連載終了の告知が一切見当たらないこと
  • 2026年6月26日という直近のタイミングで「第28話-⑤」が更新されていること
  • 単行本9巻が2026年7月7日に発売され、刊行ペースが保たれていること
  • 2026年7月からテレビアニメが放送されるなど、メディアミックスが拡大している人気作であること

いずれも「連載が止まっている」「展開が縮小している」といった打ち切り作品特有のサインとは逆方向の材料です。


考察:なぜ「打ち切り」という言葉がここまで検索されるのか

ここからは、これまで多くの漫画・なろう発コミカライズ作品の連載状況を追いかけてきた筆者としての見解を述べます。

個人的には、今回のケースは「情報発信の少なさ」がそのまま「終了への不安」に変換されてしまう、よくあるパターンだと感じています。

『落第賢者の学院無双』は、単行本の発売間隔がややゆったりめであることに加え、作品専用の公式SNSが目立たないため、読者が最新状況を追いかけにくい構造になっています。

読者としては「新刊がなかなか出ない」「公式の発信が少ない」という状態が続くと、自然と「連載が終わってしまったのでは」と不安になるのは無理もないことだと思います。

筆者としては、こうした「公式SNSでの発信頻度は低いが、単行本刊行やアニメ化までしっかり実現している」というパターンは、なろう発コミカライズ作品全体を見渡してもそれほど珍しくないと考えています。

たとえば先ほど触れた『無職転生』のように、Web版の扱いが変化した時期があっても、その後アニメ化・続編展開が問題なく進んでいる作品は他にも存在します。

逆に、本当に打ち切りに至るケースでは、単行本の新刊が2年以上出ない、話数の更新が年単位で完全に止まる、公式が「最終回」を明言するといった、もっとはっきりしたサインが伴うことがほとんどです。

『落第賢者の学院無双』にはそうした決定的なサインが見当たらず、むしろ直近まで話数が更新され、単行本も刊行され、アニメ化まで実現しているという点で、打ち切り作品とは真逆の状況にあると筆者は考えます。

今後の見通しとしては、アニメ放送を機に新規読者が増えることで、単行本の売上や注目度がさらに高まる可能性は十分にあるでしょう。

アニメがきっかけで原作・漫画のどちらにも注目が集まる作品は珍しくなく、『落第賢者の学院無双』もその流れに乗っている段階にあると筆者としては見ています。

もちろん、今後の連載ペースや単行本刊行スケジュールが変わる可能性はゼロではありませんが、少なくとも現時点で「打ち切り」を裏付ける材料は見当たらない、というのが公開情報を確認したうえでの率直な結論です。


まとめ

『落第賢者の学院無双』漫画は、2019年9月26日の連載開始から現在まで継続中で、打ち切りにはなっていません。

単行本は2026年7月7日発売の9巻まで刊行されており、同時期にテレビアニメも放送されるなど、むしろ展開が広がっているタイミングです。

「打ち切り」という検索ワードの背景には、原作小説がなろうから削除されている事実や、公式SNSでの発信の少なさが関係していると考えられますが、原作小説と漫画版は別物として整理して見る必要があります。

新刊や新話をこれから追いかけたい人にとっては、心配せずに続きを楽しめる状況だと言えるでしょう。


よくある質問

『落第賢者の学院無双』の漫画は本当に打ち切りではないのですか?

はい、2026年7月時点で連載は継続しており、単行本9巻も同月に発売されているため、打ち切りではないと考えられます。

原作の小説家になろう版が削除されているのはなぜですか?

書籍化にともなってWeb版が削除・改稿されるのは珍しいことではなく、これ自体は連載終了や打ち切りを意味するものではありません。

原作小説と漫画版はどちらを読めばいいですか?

原作小説(角川スニーカー文庫、全8巻)とコミカライズ版(けんたろうさん作画、既刊9巻)は同じ物語をベースにしつつ描き方が異なるため、どちらか一方だけでも楽しめますが、両方を読み比べるのもおすすめです。

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