結論から言うと、『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。』はもともと「小説家になろう」に投稿された作品ですが、現在の本編最新話は「カクヨム」で読むことができます。
これは原作が打ち切られたわけではなく、作者・六志麻あさ先生が段階的に活動の軸足をなろうからカクヨムへ移してきた結果です。
今回はその移籍の経緯を、公式の活動報告をもとに時系列で整理しつつ、2026年10月に控えるアニメ化情報もあわせてチェックしていきます。
『チート付与魔術師』とはどんな作品?
正式タイトルは「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?」です。
作者は六志麻あさ先生です。
主人公は付与魔術師のレイン。あらゆる武器や防具に「強化ポイント」を与えて強くできるという能力を持ちながら、所属していたギルドから「ギルド中の武器は全部強化した。もうお前は必要ない」と突然クビを言い渡されてしまいます。
失意のレインは、これまでギルド員に与えていた強化ポイントをすべて回収。
「これからは自分たちの実力だけで戦ってくれ」と告げて去りますが、残されたギルドの面々は武器や防具が弱体化したことに気づかないまま、これまで通りの活躍ができなくなっていく――というのが物語の導入部分です。
いわゆる「追放系」「俺TUEEE系」の王道展開ですが、力を「与える」ことに特化した付与魔術という能力設定が新しく、コミカライズでその独自性がさらに際立った作品です。
原作小説は今どこで読める?なろうとカクヨムの違い
先に答えを言うと、現在の本編最新話は「カクヨム」の六志麻あさ先生のページに掲載されています。
本記事執筆時点(2026年9月)でカクヨム版のページを確認すると、フォロワー565人、応援コメント3,135件、全228話・322,575文字で連載中と表示されており、2026年9月5日付の更新も確認できます。
つまり、現時点で本作を追いかける場合はカクヨムをチェックするのが確実ということです。
一方で、「なろう発」と紹介されることが多いのも事実です。
これは、作品がもともと小説家になろうに投稿され、そこから書籍化・コミカライズという流れが生まれた経緯があるためです。
なお、なろう側で本編の更新が正式に「この日で終了」とアナウンスされているわけではありません。
ただし後述するとおり、2024年11月8日の活動報告で「今後は当面の間、カクヨムメインで活動していく」と明言されて以降、なろう側で新規エピソードが追加されたという報告は確認できておらず、実質的にはこの時期を境に本編の更新が止まっていると見るのが自然です。
「なろうはもう完全に古い情報なのか」と気になった方は、この2024年11月という時期を一つの目安にしてもらえればと思います。
なぜ「なろう発」と言われるのか?書籍化決定の経緯
六志麻あさ先生は2021年10月7日の活動報告で、本作の書籍化とコミカライズが決定したことを発表しています。
その報告によると、本作は「なろうからは8シリーズ目の書籍化、4シリーズ目のコミカライズ」になると記されており、これが「小説家になろう発」と言われる根拠になっています。
具体的な発売スケジュールとしては、コミック版が先行公開の形で2021年10月20日発売の『マガジンR』にて連載開始しました。
作画を担当するのは「業務用餅」先生と発表されています。
小説版については『Kラノベブックス』レーベルから、2021年12月28日ごろの発売が予定されていたことも報告されています。
このように、書籍化・コミカライズが決定した2021年の時点では、本作はれっきとした「なろう作品」のひとつとして扱われていたことが分かります。
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作者がカクヨムへ軸足を移した理由
では、なぜ現在の本編がカクヨムに掲載されているのでしょうか。
六志麻あさ先生は2022年5月8日の活動報告で、「今後はカクヨム先行で後からなろうに転載したり、カクヨムオンリーの作品も積極的に載せていく予定」と方針転換を発表しています。
さらに2024年11月8日の活動報告では、「今後は当面の間、カクヨムメインで活動していく」ことを明言しました。
その理由として挙げられているのは大きく2点です。
1つ目は、なろうのランキングがすでに異世界恋愛作品一強の状態になっており、ハイファンタジージャンルで戦うのが厳しい環境になっていること。
2つ目は、相当数のハイファンタジー読者層がなろうからカクヨムに移行している様相であることです。
なお、この報告では「なろうを完全撤退するわけではなく、主にカクヨム作品の転載場所として使っていく」とも述べられており、なろう自体は活動の場として残っていることが分かります。

「なろうからカクヨムへ」は本作だけの動きなのか
ここは筆者としての見立てになりますが、こうした投稿先の軸足移動自体は、六志麻あさ先生や本作に限った特殊な現象ではないと考えています。
なろう発のハイファンタジー・追放系ジャンルは投稿数がもともと非常に多く、ランキング上位が特定ジャンルに偏りやすい構造を抱えてきました。
近年は異世界恋愛ジャンルの投稿・閲覧数が伸びる一方で、俺TUEEE系や追放系の新作がランキング上位に食い込みにくくなっている、という声は複数の投稿サイトを継続的に見ている書き手の間でもたびたび話題にのぼります。
書籍化・コミカライズまで実績を積んだベテラン作家が、より評価されやすい環境を求めてカクヨムへ活動拠点を移すという判断は、本作の活動報告に書かれている理由からも読み取れるとおり、業界の構造変化に対する合理的な反応の一つだと筆者は考えています。
つまり本作の移籍は、単発の事情というより、投稿サイト間で読者層やランキング上位作品の顔ぶれが緩やかに移り変わっていく、なろう系ハイファンタジー界隈全体の動きの一例として捉えることができそうです。
コミカライズとアニメ化の現在地
小説の掲載先が動く一方で、コミカライズは着実に規模を拡大しています。
現在、コミック版は「月マガ基地」「マガポケ」といった配信プラットフォームで連載中とされ、コミックス最新21巻が発売済みという情報も確認できます。
連載巻数の多さからも、本作の人気ぶりがうかがえます。
そして今回、特に見逃せないのが漫画版のアニメ化情報です。
原作小説・コミカライズに続き、2026年10月からP.A.WORKS制作でテレビアニメが放送される予定であることが、アニメ公式サイトを通じて発表されています。
放送開始が近づくにつれ、キャスト情報や主題歌情報など、公式SNSでの続報も増えていくと見られます。
最新のキャスト・放送話数などの詳細は、随時アニメ公式サイトや公式SNSで確認するのが確実です。
考察:掲載先が動く作品だからこそ、公式情報の確認が重要
ここからは改めて筆者としての考えをまとめます。
今回のように原作の掲載場所が時期によって変わる作品は、なろう系・カクヨム系のヒット作では珍しくなく、書籍化・コミカライズを経てファン層が広がった作品ほど、作家自身がより発表しやすい環境を選び直す傾向があると筆者は見ています。
また、追放系・俺TUEEE系のコミカライズ作品がアニメ化に至るパターンとしては、小説投稿サイトでの人気→書籍化→コミカライズでのさらなる知名度拡大→アニメ化、という段階を踏むケースが多く、本作もまさにその王道ルートをたどっていると言えます。
個人的には、こうした「原作はどこで読めるのか」という基本情報こそ、作品を深く楽しむための入り口として大切だと考えています。
アニメから入った読者が原作小説にさかのぼろうとしたときに迷わないよう、掲載先の変遷を押さえておく価値は十分にあるでしょう。
2026年10月のアニメ放送開始に合わせて、原作小説側にもあらためて注目が集まる可能性は高いと筆者としては見ており、その際になろうとカクヨムどちらの情報が最新なのかを見分けられるようにしておくと安心です。
まとめ
『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。』は、2021年の書籍化・コミカライズ決定時点では「小説家になろう」発の作品として扱われていました。
その後、作者・六志麻あさ先生が2022年、2024年と段階的にカクヨムへ活動の軸足を移したことで、現在の本編最新話はカクヨムで読める状態になっています。
なろう側で本編がいつ止まったかの正式な発表はないものの、2024年11月の「カクヨムメイン宣言」がひとつの目安になりそうです。
コミカライズは「月マガ基地」「マガポケ」で連載中、コミックス最新21巻が発売されているほか、漫画版は2026年10月からP.A.WORKS制作でアニメ化されることも決定済みです。
今後は原作小説・コミカライズ・アニメという3つの展開を、それぞれの掲載先を押さえながら追いかけていくのがおすすめです。
よくある質問
『チート付与魔術師』の原作小説は今どこで読めますか?
本記事執筆時点での本編最新話は「カクヨム」の六志麻あさ先生のページに掲載されています。全228話・322,575文字で連載中です。
小説家になろうでは読めなくなったのですか?
作者の方針として「なろうを完全撤退するわけではなく、主にカクヨム作品の転載場所として使っていく」とされているため、なろう自体が消えたわけではありません。ただし本編を最新まで追う場合はカクヨム側の確認がおすすめです。
アニメ化はいつからですか?
漫画版のアニメ化が決定しており、2026年10月からP.A.WORKS制作でテレビアニメとして放送される予定です。キャストや主題歌などの詳細は、今後のアニメ公式サイト・公式SNSでの発表を確認するのがおすすめです。
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