「チート付与魔術師」を読んでいて、マーガレット・エルスというキャラの正体がよく分からなくなった――そんな人向けに、結論からお答えします。
マーガレットは原作小説と漫画版で人物像がまったく異なる、いわば「二重の顔」を持つキャラクターです。
この記事では、原作版と漫画版それぞれのマーガレットの正体、声優情報、登場場面、そして彼女がなぜここまで人気になったのかを、事実ベースで整理していきます。
マーガレット・エルスとは?基本プロフィールと声優をおさらい
まず前提として、マーガレット・エルスは「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。」(通称:チー付与)に登場するキャラクターです。
CV(声優)は青山吉能さんが担当しています。
外見は「ツインテールにした黒髪に、リリィとよく似た赤い騎士鎧」を身につけた、年齢十五歳くらいの少女として描かれています。
ここで押さえておきたいのは、マーガレットが「S級冒険者リリィ・フラムベルの関係者」という設定は原作・漫画共通だという点です。
ただし、その関係性の中身や性格描写は、原作小説版と漫画版とで大きく食い違っています。
これが「マーガレットの正体が分かりにくい」と言われる最大の理由だと考えられます。
原作版と漫画版の違いを一覧で整理すると、以下のようになります。
| 項目 | 原作小説版 | 漫画版 |
|---|---|---|
| 所属ギルド | 星帝の盾 | 皇帝の盾 |
| 冒険者ランク | B級(後にA級へ昇格) | 明記されていない |
| 性格 | 男勝りな「俺っ娘」タイプ | 笑顔で毒舌を吐く皮肉屋 |
| リリィとの関係 | 先輩後輩の健全な間柄 | 逆恨みに近い複雑な感情を抱く |
| レインとの関わり | A級昇格クエストで共闘 | 敵対ギルドと裏で通じる場面あり |
この表からも分かる通り、同じ「マーガレット・エルス」という名前でありながら、原作版と漫画版とではほぼ別人と言えるほど設定が変わっています。
原作小説版のマーガレットはどんな人物?
原作版のマーガレットは、リリィと同じギルド「星帝の盾」に所属するB級冒険者として登場します。
性格は男勝りな、いわゆる「俺っ娘」タイプです。
作中では主人公レイン・ガーランドに対し、リリィから話を聞いていたことを明かしながら気さくに声をかける場面が印象的です。
自己紹介の際には自らを「俺」と呼ぶ一人称で名乗り、いずれA級、そしてリリィと同じS級冒険者になってみせると宣言する、上昇志向の強いキャラクターとして描かれています。
レインとの関わりで大きいのは、A級昇格クエストで一時的に共闘する場面です。
このときレインが圧倒的な力で無双してしまったため、マーガレットはクエストにほとんど貢献できず、結果として昇格のチャンスを逃してしまいます。
物語が進み、レインと再会したときには、マーガレットはすでにA級冒険者へと昇格していました。
つまり原作版のマーガレットは、「負けず嫌いでまっすぐな努力家の後輩冒険者」という、比較的ストレートなキャラクター造形になっていると言えるでしょう。
筆者としては、この王道な「負けず嫌いの後輩」という造形は、少年漫画的な成長物語との親和性が高く、原作小説を読み進めるうえでの安心感につながっていると感じます。実際、異世界系の作品では「主人公を慕う負けず嫌いの後輩キャラ」がパーティーの雰囲気を明るくする役割を担うケースが多く、原作版マーガレットもそうした王道パターンに沿った配置だと考えられます。

漫画版のマーガレットは何が違う?「正体」の核心はここにある
一方、漫画版のマーガレットは、原作版とは別人のような立ち位置で描かれています。
所属ギルドも「皇帝の盾」となっており、原作の「星帝の盾」とは名称が異なる点も見逃せません。
性格面では、笑顔で毒舌を吐く慇懃無礼な皮肉屋として登場します。
作中では、レインに対しても「肝心なところで裏切られて命を落とすかもしれない」といった趣旨の、笑顔のまま不穏な言葉を投げかける場面があり、その毒舌っぷりがよく分かります。
そして漫画版マーガレットの「正体」を語るうえで欠かせないのが、リリィに対する複雑な感情です。
彼女は、リリィが2年前に失敗した「ガドレーザ」の冒険に同行していたパーティーメンバーの遺族という設定になっています。
独り生き残ったリリィが「姉を見捨てて逃げた」と思い込み、逆恨みに近い感情を抱いているのです。
その感情は、リリィが再びガドレーザに挑む時が来たことを、皮肉めいた口調で告げるようなセリフとして表現されています。
ここまでネタバレを含む展開なので、初見の方は注意しながら読み進めてください。
リリィがレインと共にガドレーザへの再挑戦を決めたと知ると、マーガレットは自ら同行を申し出ます。
しかしこの時点では、リリィへの殺意は消えていません。
それどころか敵対ギルド「王獣の牙」のメンバーと裏で結託しているという、かなりダークな一面も持っています。
個人的には、原作版の「まっすぐな後輩」とは真逆の、復讐心を隠して笑顔を貼り付ける漫画版の造形こそが、この作品のシリアスパートに緊張感を生む重要な仕掛けになっていると考えます。異世界ジャンルでは「善良に見えるキャラが実は敵側と通じている」という展開自体は珍しくありませんが、その動機が単なる悪意ではなく「身内を失った悲しみ」に根差している点が、漫画版マーガレットを単純な悪役に留めない厚みを生んでいると感じます。
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漫画版マーガレットの目つきが鋭い理由とは?
漫画版マーガレットのビジュアル面で特に語り草になっているのが、独特の鋭い目つきです。
この目つきは、実はリリィへの殺意の表れとして描かれていたものでした。
なぜあの目つきになったのか
紆余曲折を経てリリィと和解した後も、多くの場面でこの鋭い目つきのまま描かれ続けている点が興味深いところです。
ギャグシーンでの表情の変化
シリアスな場面ではその鋭さがキャラクターの凄みになっている一方、ギャグパートに入るとこの目つきがチベットスナギツネのようなシュールな表情に変化します。
このギャップから、読者の間では「チベスナちゃん」という愛称で呼ばれることがあると言われています。
なお、髪を下ろした状態であればきちんとした表情になるとも言われており、あの鋭い目つきは「髪型とセットになった演出」という側面もあるようです。
ビジュアル面のその他の特徴
目つき以外の外見や服装については、書籍化時にキャラクター原案を手がけたkisui氏のイラストに忠実に描かれています。
そのため漫画版のマーガレットは、作中でも比較的セクシーに描写されるキャラクターとなっています。
本人もそれを自覚しているのか、自らセクシーさをアピールするようなポーズを取りながら相手をおちょくる場面もあるほどです。
余談として、「どんぐり」という名前の犬を飼っているという設定もあります。

pixiv閲覧数316万回超!マーガレットはなぜここまで人気になったのか
pixivにおけるこのキャラクタータグの累計閲覧数は、2026年時点の確認で316万回を超えており、根強い人気がうかがえる数字となっています(数値は変動するため、最新の閲覧数はpixiv上で直接ご確認ください)。
原作者の六志麻あさ氏自身が「小説版と漫画版で内容がほとんど別物と言えるほど違うので注意してほしい」という趣旨の発言をしているように、この作品は媒体ごとの違いが非常に大きいことで知られています(この発言は小説版と漫画版の差についてのもので、WEB版と書籍版の違いに触れたものではありません)。
マーガレットはまさにその象徴的なキャラクターだと言えるでしょう。
余談情報として押さえておきたいのは、漫画版の「気だるげなジト目」と「セクシーな体つき」というギャップに刺激を受けたと見られる絵師が多く、作品名やキャラクター名が世間的に広く知られる以前から、ファンアートが多数投稿されていたと言われている点です。
漫画のギャグシーンでの決め台詞をモチーフに、本当にセクシーなイラストとして描く創作者も見られたようです。
こうした流れの中で、マーガレットは「チー付与」を代表するキャラクターの一人として、作品全体の知名度向上に貢献したと紹介されています。
筆者としては、こうしたファンアートの広がり方そのものが、テキストだけでは伝わりにくい「表情の演技」がいかにビジュアル的なインパクトを持っていたかを裏づける現象だと感じます。異世界系の漫画・アニメでは、セリフよりも一枚絵の表情がSNSで拡散されるケースがしばしば見られますが、マーガレットはその典型例と言えそうです。
アニメ化に伴う最新の動き(2026年10月放送開始)
「チー付与」は原作漫画の累計発行部数が、2026年時点の発表で140万部を突破しており、月刊少年マガジン発の作品としてP.A.WORKSがアニメーション制作を担当することが発表されています。
アニメの放送開始は2026年10月からで、2026年6月10日にはティザービジュアルとティザーPVが公開されました。
さらに2026年8月12日にはアクションPVが解禁され、8月19日にはトークイベント付きの先行上映会の開催も決定するなど、放送に向けた話題が続いています。
主なキャストは次の通りです。
- レイン・ガーランド役:山下大輝さん
- リリィ・フラムベル役:Lynnさん
- マーガレット・エルス役:青山吉能さん
- ミラベル役:富田美憂さん
- エルシー・ゾラ役:潘めぐみさん
- ニーナ役:小原好美さん
監督は本間修氏、シリーズ構成は米内山陽子氏が務めており、原作小説を六志麻あさ氏、漫画を業務用餅氏、キャラクター原案をkisui氏が手がけている座組みです。
アニメでマーガレットがどちらの人物像――原作版の「まっすぐな俺っ娘」か、漫画版の「毒舌で複雑な過去を持つチベスナ顔」か――に近い形で描かれるのか、あるいは新たな解釈が加わるのかは、現時点では明言されていません。
放送日や話数、続編の有無、キャスト情報といった内容は今後変更される可能性もあるため、最新情報は公式サイトや公式SNSで確認することをおすすめします。
筆者としての考察・今後の見通し
ここからは私見も交えた考察になります。
異世界アニメを長年見てきた立場として率直に感じるのは、マーガレットのように「媒体によって性格設定そのものが変わるキャラクター」は、決して珍しくはないものの、ここまで振れ幅が大きいケースはあまり多くないという点です。
原作版の「負けず嫌いな後輩冒険者」というキャラクターは、少年漫画的な王道の成長物語に馴染みやすいタイプだと感じます。
一方で漫画版の「笑顔の皮肉屋」かつ「復讐心を抱えた遺族」という設定は、ギャグとシリアスの振れ幅を武器にする本作らしい、かなり攻めたキャラクター造形だと考えられます。
個人的には、この「ギャップの落差」こそが、マーガレットというキャラクターの最大の魅力になっていると感じます。
殺意を隠し持ちながら笑顔で毒を吐くシリアスな一面と、ギャグシーンでのチベスナ顔という緩さが同居しているからこそ、読者は彼女から目を離せなくなるのではないでしょうか。
またSNS上でのファンアートの広がり方を見ても分かる通り、マーガレットはビジュアル的なインパクトと、テキストだけでは伝わりにくい「表情の演技」の両方で読者・視聴者の記憶に残るタイプのキャラクターだと言えます。
こうした「見た目のギャップ」と「内面の複雑さ」を併せ持つキャラクターは、アニメ化によって声優の演技や表情の作画が加わることで、さらに評価が高まりやすい傾向があります。
青山吉能さんがこの複雑な二面性――普段の皮肉屋な口調と、リリィに対する黒い感情、そしてギャグ時の緩さ――をどう演じ分けるのかは、今後注目すべきポイントの一つになりそうです。
放送開始が2026年10月に控えている今、マーガレットというキャラクターの正体を知ったうえでアニメを見ることで、彼女のセリフの一つひとつに込められた感情の裏側がより深く理解できるようになるはずです。
原作を知っている読者にとっても、媒体ごとの違いを踏まえて視聴することで、単なる「かわいい・かっこいい」以上の楽しみ方ができる作品になっていると筆者としては考えています。
まとめ
マーガレット・エルスは、原作小説版では「まっすぐな俺っ娘の後輩冒険者」、漫画版では「毒舌で復讐心を抱えたチベスナ顔の皮肉屋」という、まったく異なる二つの顔を持つキャラクターでした。
CVは青山吉能さんが担当し、2026年10月放送開始予定のアニメでどのような姿を見せてくれるのか注目が集まっています。
原作と漫画のどちらの設定を軸に見るかで印象がまるで変わるキャラクターなので、この記事を参考にしながら、ぜひ両方の魅力を楽しんでみてください。
よくある質問
マーガレット・エルスの声優(CV)は誰ですか?
青山吉能さんが担当しています。
マーガレットは原作と漫画で何が違うのですか?
原作版では負けず嫌いな性格のB級冒険者として描かれますが、漫画版では笑顔の毒舌家であり、リリィへの複雑な感情を抱える遺族という設定になっています。
アニメはいつから放送されますか?
2026年10月から放送開始予定で、制作はP.A.WORKSが担当します。放送内容の詳細は今後変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトでの確認をおすすめします。
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